「AIがコードを書ける時代に、わざわざ習わせる意味はあるんでしょうか」── この1年、保護者面談や問い合わせでこの質問を受ける回数がはっきり増えました。プロタゴスクール直営11教室で出している答えはシンプルです。子どものうちにプログラミングを習う意味は、AIが出てきても変わっていない。むしろAIがあるからこそ強くなった。私たちが大切にしているのは「好きになる」と「自分で考える」の2軸。同じく教室を運営される先生方が、ご自身のことばで打ち出すときのヒントになればうれしいです。
01保護者の問いの裏側にあるのは「時間を割く価値があるか」
直営11教室の問い合わせを集計すると、新規問い合わせのうち およそ4割でAIや生成AIに触れる質問 が出るようになりました。1年前は1割未満だった内容です。実際の声で多いのは、たとえばこういう問いです。
- 「AIが何でも作ってくれるのに、わざわざ習わせる意味はありますか」(小5・保護者)
- 「中学受験の勉強と並行する価値が、いまもあるんでしょうか」(小4・保護者)
- 「将来役に立つって、具体的にどう役に立つんですか」(小2・保護者)
この問いは教室を否定しているのではなく、「子どもの時間とお金を、本当に意味のあることに使いたい」という素直な姿勢から来ています。だからこそ教室側に「何のために習うのか」という軸がないと、説明はぐらつきます。価格や日数の話より前に、まず軸を言葉にしておく。直営教室では、この前提を改めて全教室で揃え直しました。
02軸①「好きになる」── AIには代われない、出発点
1つ目の軸は、子どもがITやプログラミングを 「好きになる」 こと。地味に聞こえるかもしれませんが、私たちはこれを一番大事にしています。
AIはたしかにコードを書きますが、「何を作りたいか」を持ってくるのは人です。作りたい気持ちがゼロのところに、AIは1を生みません。その「作りたい」は、好きの中からしか出てきません。子どものうちに「作るのって面白い」「コンピュータって自分の味方になる」という感覚を体に入れておくこと。それが、AIを道具として使いこなせる人になるための土台になります。
直営11教室で1年以上通っている生徒さんのうち、およそ3割が家でも自主的にコードや作品に触れている と答えています。控えめに見える数字かもしれませんが、習い事として通うだけで終わらず「家でも続けたくなる」状態が3人に1人で生まれているのは、教室として大切に見ている指標です。「先生に言われたから」ではなく自分で続けるという感覚は、ここから育っていきます。
03軸②「自分で考える」── AIがあるからこそ、強くなった
2つ目の軸は 「自分で考える力」。AIの登場で、むしろ意味がはっきりしてきたと感じています。
AIがあっても、「何を頼むか」「出てきたものをどう判断するか」を決めるのは人です。考える人がいなければ、AIは前に進めません。そして「自分で考える」筋肉は、大人になってから急につくものではなく、子どもの頃の積み重ねで育ちます。プログラミングは、作りたいものを分解し、順番を決め、うまくいかなければ原因を探る── この「考える型」を体験できる、数少ない習い事です。
直営教室では、AIアシスタントを使ってよい授業でも、次の2つは必ず守ってもらいます。
- 設計図を先に自分で描く
- 出てきたコードは1行ずつ読む
AIを禁止する必要はなく、考える時間を先に確保するだけで、子どもは自然と"使う側"になります。このルールを始めてから、生徒さんが「これ、なんでこう書くんですか?」と聞いてくる頻度が体感で増えました。AIがあるからこそ、"わかる"の解像度が上がっています。
042軸を保護者に届ける、現場の工夫
直営教室で反応が良かったのは、AIを否定する言い回しではなく、「AIを使う側に立つ」「AIに置き換えられない、作る力を育てる」 という前向きな表現でした。
もう一つ大事にしているのが、「説明より、本人の姿で見せる」 こと。体験会や発表の場面で、お子さんが自分の作品を自分のことばで説明している姿は、講師がどれだけ理念を語るよりも雄弁です。保護者が「これなら時間を使う意味がある」と腹落ちする瞬間を、本人の様子で作るほうに力をかけています。
「好きになる」「自分で考える」は、教室ごとに言い方が違っていいテーマです。先生方それぞれの理念のことばに翻訳しながら打ち出していくことが、AI時代に選ばれ続ける教室になる、一番確かな道だと考えています。
「保護者に習う意味を伝える」を支えるプロタゴパッケージ
「好きになる」「自分で考える」を、御教室の理念のことばに翻訳して保護者に届ける── ここを一緒に整理する仲間として、私たちのパッケージを使っていただけたらと思います。
- 体験会や保護者面談で使える、軸を伝える説明テンプレート
- 授業中にAIを扱うときのルール設計と、生徒に提示する手順書
- 季節ごとの告知文サンプル(「習う意味」の前置きを織り込んだ版)
直営11教室・在籍900名超で日々試したものを、そのままお渡しします。「自分の教室ならどう翻訳するか」をすり合わせるだけでも、お役に立てるかと思います。
御教室のことばで、2軸を打ち出すお手伝いをします
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